2026.05.01 主要なソフトウェアパブリッシャーの動向

2026.05.01 投稿

こんにちは、クロスビートコンサルティングの篠田です。

今月からポチポチとブログを書いていこうと思います。

ブログの内容は基本的にすべてIT資産管理に関するものにする予定です。

一回目の今日はソフトウェアパブリッシャーの最新動向についてまとめてみました。皆様の参考になるようであれば何よりです。

  

2026年5月、多くの企業が連休を迎える裏で、主要ソフトウェアベンダーによる「ルール変更」が相次いでいます。今月は、コスト増に直結する重要な節目が重なっています。

IT資産管理(ITAM)の観点から、今すぐチェックすべき3つのポイントを解説します。

1. Microsoft:ついに「無料の猶予期間」が終了

📅 2026年5月4日より、Microsoft 365の契約更新における「無料の猶予期間」が完全に廃止されます。

何が変わる?

これまでは契約が切れても30日間は無料で使えましたが、今後は自動的に有償の「EST(延長サービス期間)」へ移行します。

⚠️ コストへの影響

  • ESTは通常の月額料金に3%が上乗せされます
  • 年間契約からうっかりESTに落ちると、割引が消えるため実質20%以上のコスト増になるケースもあります
🚨 緊急チェック
連休明け、身に覚えのない割増請求が来ないよう、更新設定の最終確認が必須です。

2. Autodesk:複数年割引の「終焉」

📅 2026年5月7日より、Autodesk製品の3年契約における割引制度が原則廃止されます。

何が変わる?

これまで「3年一括払いで10%お得」といったスキームが使えなくなります。5月7日以降は、3年契約をしてもメリットは「期間中の価格固定」のみとなります。

💸 現場への影響

  • AutoCADなど一部を除き、実質的な大幅値上げです
  • 駆け込みでの更新を検討されている方は、連休前の「今」がラストチャンスとなります

3. 巨大買収が塗り替える「使用許諾」の罠

最近の大型買収により、皆様が「当たり前」に使っていたソフトのルールが書き換わろうとしています。

📊 IBMによるConfluent(Kafka)買収

オープンソース(OSS)の延長として自由に立てていたKafkaが、IBMの厳格な「IPLA規約」に飲み込まれます。

⚠️ リスク: IBMの監査対象となり、仮想化環境でのカウント漏れが数億円の追徴課金に繋がる恐れがあります。

🎨 AdobeによるSemrush買収

4月28日に完了したこの買収により、マーケティングデータと生成AIの統合が進みます。

⚠️ リスク: 自社のドメイン分析データが「AI学習用」として規約上再定義される可能性があります。規約更新時の「データ分析への不参加(オプトアウト)」設定を再点検してください。

🎯 弊社からのアドバイス

ソフトウェアベンダーの買収は、単なる「運営会社の変更」ではありません。

「使用許諾条件(EULA)という法的武器の持ち主が変わる」ということです。

「昨日までOKだった運用」が、買収された瞬間に「規約違反」になる。
これがITAMの恐ろしさであり、私たちが防がなければならないリスクです。

連休明けの混乱を避けるため、今一度、貴社のライセンスポートフォリオを棚卸しすることをお勧めします。

※本ブログに記載している使用許諾条件の解釈は弊社としての解釈です。必ず実際の使用許諾条件を確認するようにしてください。記載内容に誤りがある場合にはご教示いただけると嬉しいです。

その他ご質問等ございましたら、「お問い合わせ」からご連絡ください。

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著者プロフィール

篠田 仁太郎 (Jintaro Shinoda)
クロスビートコンサルティング株式会社 代表取締役
一般社団法人 IT資産管理評価認定協会(SAMAC)副理事長
ITAMの専門家として、複雑化するIT資産の管理やソフトウェアライセンスの最適化を支援。


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